最近、窯から出てきたnest(ネスト)の箸置きです。色替えバージョン。しかし、不良品として弾かれていたものを見てみると、ある異変に気付きました。
欠けてる部分が全部一緒なんですね。nest(ネスト)の箸置きは窪みがあるのですが、その境目のようなところに必ず欠けがあるのです。その上から釉薬がかかっているので、つまり素焼きの状態ですでに欠けていたという訳。
上から釉薬がかかっているので、危なくはないのですが見た目が悪いですし、そもそも欠けてますので不良品扱いとなります。
同じ窯から出てきた別の色の箸置きにも、やはり同じ個所に欠けが見られました。と、いう事は???
つまり、鋳込みの時に使用する型のほうに何かしら問題があるという事になってきます。今回は欠けでしたが、逆に何かツブのようなものがついている事もあります。1~2個程度であれば、たまたまかな?とか、仕上げの段階で不備があったのかな?と推測できますが、これだけ沢山出てくると型に何かがあるはずなので、こういう時は鋳込みを行っている工場に連絡をして、型のチェックをお願いしたりします。それだけで、次からすごく綺麗になって不良率もグッと下がるのです。
いつもは検品スタッフが何か気づいてくれたらすぐ教えてくれるのですが、私も毎日現場に出ておかしな不良が出ていないかチェックすることがもう日課となってしまいました。焼き上がったあとだと、もう何もできませんからね…。
早めにチェックして、早めに問題を見つけて、早めに改善する。地味な作業の繰り返しですが、結局のところこれが一番解決への近道のような気がします。
商品戦略室
渡辺