寒さが厳しく、お布団が恋しいこの季節・・・
今回は久しぶりの工場案内をしてみたいと思います。
今年は感謝祭で見学会を行いましたが、参加されていない方も含め
実際に稼働している工場の様子をお楽しみ頂けたらと思います。
一年ぶりの...現場の仕事、第7弾『窯組』工程です。
窯のタイプはシャトルキルンと呼ばれる
製品を乗せた台車を炉内に収納して焼成する焼成炉(ガス)を使用。
その為、窯の前の床には台車が行き交う為のレールが埋め込まれています。
窯の焼き方は2種類あり、
◎酸化焼成(ある温度に達した時、窯に酸素を入れる)という、
1240℃で約14時間かけて焼成するものと
◎還元焼成(ある温度に達した時、窯から酸素を抜く)という、
1340℃で約15時間かけて焼成するものがあります。
ということで、窯の温度が下がる時間(約7時間半)を含めて、
前日の窯に火が付いた同時刻より前には
焼き上がった商品が取り出せる状態になるので、
毎日窯がたけるという訳です。
窯組は・・・
①釉薬の塗られた素地②ツクと呼ばれるL字の支柱③30㎝×40㎝の棚板
を組み合わせながら作業を進めていきます。
自分たちの背より高く組んでいくので、
作業がしやすい様に、窯を組む床は、台車ごと床が上下する仕組みです。
1枚4㌔以上もある棚板を毎日数百枚上げ下げしたり、
夏場はただでさえ暑い工場の中で、窯が開いた時には
直に熱風にさらされながら窯を組み続けなければいけない体力と忍耐のいる仕事です。
その他にも
毎日、窯の中にいかに無駄無く沢山の商品が入れられるかが鍵ですし、
釉薬によっては製品を入れる位置を選んだり、
焼成前の不具合の最終チェックなど繊細な面も持ち合わせています。
この後は、窯出し・検品・出荷へと続いていきます。
1年越しで、いよいよフィナーレに近づいてきました。
次回もお楽しみに!
商品戦略室 古川